南相馬市鹿島区、南相馬鹿島インターチェンジに入る県道34号線沿いにある「べこ湯」の看板。
鹿島と原町を繋ぐ県道ということで、見たことのある人も多いのではないだろうか?
Googleマップでは「閉業」になっているが、道端の案内看板はまだ残されている。
「鉱泉 べこ湯 ゆったりと長居の出来る奥座敷」の文字。
前回の風穴の湯と同様、ここも鉱泉のようだ。
この県道34号線から、常磐自動車方面へ入る。
道路の両側は広大な田んぼに囲まれている。
一直線の道を進んでいくと、上の常磐道の南相馬鹿島SAの看板が下道からも見える。
セデッテかしまも目と鼻の先。
常磐道の下を抜けると、景色はさらに「となりのトトロ」のような雰囲気の田舎道に。
道沿いのポールも、合併前の「鹿島町」表記のままになっている。
道沿いに神社があるが、情報はGoogleマップに載っていない。
神社検索サイトで調べたところ、おそらく「山神社」という大山津見神をお祀りする神社だろう。
参考サイト:八百万の神(https://yaokami.jp/1071325/)
小さいながらも厳かな雰囲気である。
そのまままた進んでいくとどんどん道幅が狭くなり、橋は対向車が通れない狭さに。
この橋を抜けると、作業員宿舎のようなプレハブ小屋が何棟も見えてくる。
車が停まってないので今は使われていないのかもしれない。
まだ道は続いていくが、狭いので徒歩で進む。
プレハブ宿舎の群が終わると、民家がいくつかある。
手前には出入り口があるので、場所的にはこのあたりなのだろう。
看板もないので、このまま道を進んでみる。
ついに行き止まりの林道に突き当たってしまった。
MAPによると、この先は山を越えて橲原に合流するようだ。
引き返そうと振り返ると、民家かと思っていた建物に「べこ湯」という看板が。
やっと見つけたが、ここを進んでいくの??と思ってしまう秘境な立地でめちゃくちゃワクワクする。
森の中にある、明治大正の趣もあるログハウス。森囲まれてとても雰囲気がいい場所だ。
もしかしたら再開しているかも?!という少しの希望をもって玄関へ行ってみたが、貼り紙には荷物や郵便の場所について書いてあるだけだった。
残念ながら明らかに閉業している雰囲気だったので、これ以上うろつくのはまずいと思い、早々に退散してきた。
楽天トラベルに営業していた当時の情報が載っていたが、なんと創業が明治5年という物凄く歴史のある旅館だったそう。
お湯は鍾乳石から染み出した湧水を使用している、強カルシウム泉。
建物も平成元年に新館が建築されたそうで、きっと人気だったのだろう。
参考サイト>>https://hotel.travel.rakuten.co.jp/hinfo/?f_no=28591
周りの雰囲気もいいし、高速インター近くでアクセスもいいし、ぜひ再開してほしい温泉だ。
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